そう咲に宣言してから私達は教室に向かった。
これから1年間一緒に共にする同じクラスの新入生がうじゃうじゃいた。
同じ中学校同士で会話してる人達や他県から来たのか緊張している人達や、カップル同士でいる人達など個性的な人が沢山いた。
その中で一際目立ったのが、あるイケメンを見て、頬を赤く染めている人達や黄色い声をした叫んでいる人達だった。
その女の子に囲まれているイケメンが私達がずっと言っていたあの人だった。
彼の名は、瀬戸晴喜-せとはるき-
彼とは保育園からの友達だ。幼馴染ってやつかな。そして私の好きな人でもある。
小学生までは仲が良かったんだけど、中学生から何故か話しかけても無視されるようになった。
その理由は今もなお分からない。
何故冷たくされ続けるのか、何故嫌われているのか。
嫌われるようなことしたかな…私。もしかしたら私の存在自体がやだったのかな。知らないところで傷つけてたのかな。
そんな自問自答を軽く3年間し続けていた。
