こ、これは、チャンスなのでは。もう1回昔みたいに戻れるチャンス!
神様が与えてくれたチャンス!
「やったぁああああああ」
「え、え?華奈、う、嬉しいの?」
「うん。私決めたの。もう中学生の頃みたいに何もしないで諦めるなんてこと。絶対に昔みたいに戻ってやるんだから。」
「あんなやつのことまだ好きなの?華奈に酷いことを次々に言うあいつを?」
「うん。本当は優しい人だってこと私知ってるから。だって、現に中学生の頃、私以外の人には優しかったでしょ?なんで私にだけ冷たいのか知らないけど。」
「何言ってんの?華奈だけ冷たくされて、また傷つけられるかもしれないのに。本当に優しくしてくれる人の方が私は
「いいの、もう。私が決めたことだから。別に私の事好きになってもらわなくていい。昔みたいに仲良い兄妹みたい戻ってくれればそれだけでいいの。」
私は咲の言葉を遮って、そう言った。
私のことを思って言ってくれた咲には申し訳ないけど、決めたことだから。
あの人に好きになってもらうなんて高望みはしない。
「…そっか。華奈がそれでいいなら、私は全力で応援するよ。でも!これだけは守って?辛くなったら絶対に私に言うこと。わかった?」
「うん。ありがとね!咲。」
そういうとニコって笑ってくれた大好きな咲。
大好きな大好きな親友の支えがあるから。
次こそはほんとにめげずに頑張らないと。
