「ちょっと池谷君、それ失礼でしょ」
「別にいいじゃん、じろじろ見たって、減るもんじゃなし」
山之内君はそれに耐えられなかったのか、かなり落ち着かず後ずさりをした。
そして突然我に返って言った。
「ぼ、僕、それじゃこっちだから、また明日学校で」
「や、山之内君!」
私が呼び止めるも、山之内君は手を振って、そして傘を差さずに雨の中を隣の駐輪所まで走っていってしまった。
もしかして、なんか誤解しているんじゃないかと思うと、池谷君の登場がすごく不快になった。
「倉持、もしかして今の奴と付き合ってるのか?」
「そ、そんなんじゃない。ただ一緒に帰ってきただけ」
「そっか、それならよかった」
「何がいいのよ」
ついつっけんどんになって答えてしまった。
「おっと、なんか怒らしちまったようだな。まあ、こうやって話をするのも久し振りだから、なんか懐かしい」
「何が懐かしいのよ。私、池谷君と話しなんてしたことなかったけど」
「だから、小学生のときに」
「そんな大昔のこと覚えてないわよ」
「なるほど、そうだろうな」
池谷君は急におかしそうにして笑い出した。
「別にいいじゃん、じろじろ見たって、減るもんじゃなし」
山之内君はそれに耐えられなかったのか、かなり落ち着かず後ずさりをした。
そして突然我に返って言った。
「ぼ、僕、それじゃこっちだから、また明日学校で」
「や、山之内君!」
私が呼び止めるも、山之内君は手を振って、そして傘を差さずに雨の中を隣の駐輪所まで走っていってしまった。
もしかして、なんか誤解しているんじゃないかと思うと、池谷君の登場がすごく不快になった。
「倉持、もしかして今の奴と付き合ってるのか?」
「そ、そんなんじゃない。ただ一緒に帰ってきただけ」
「そっか、それならよかった」
「何がいいのよ」
ついつっけんどんになって答えてしまった。
「おっと、なんか怒らしちまったようだな。まあ、こうやって話をするのも久し振りだから、なんか懐かしい」
「何が懐かしいのよ。私、池谷君と話しなんてしたことなかったけど」
「だから、小学生のときに」
「そんな大昔のこと覚えてないわよ」
「なるほど、そうだろうな」
池谷君は急におかしそうにして笑い出した。



