「拓ちゃん、良く知ってるね。これ、アメリカンデザートでは定番なんだけど、ものすごく酸っぱくて、それでいて甘いでしょ。こんなの好まれるかな」
そういえば、ヒロヤさんもアメリカで過ごした経験があり、拓登もアメリカ帰りだからこのタルトはなじみのあるものだったのだろう。
「これ、一口食べたら酸っぱくてびっくりなんですけど、後から甘さも現れて、なんだったんだろうと、また口に入れたくなって癖になりますね」
私もつい口をついた。
最初はびっくりしたが、強烈な刺激が快感になって止められなくなってしまった。
生クリームと添えると一層美味しく感じて、私はすぐに気に入ってしまった。
「でも、これは賛否両論しそうだ。中々きつい味わいがする。だけど、好きな奴にはたまらないだろうな」
瑛太はどうやら、やや好みではないらしい。
「こういうのは中々日本では味わえないから、アメリカ人が食べに来るかも」
拓登はパクパクといける口らしい。
よほど懐かしく感じるところがあったのかもしれない。
「もしかして、拓ちゃんはアメリカで過ごした経験あるんじゃないの?」
ヒロヤさんはすぐに気がついたことに、私ははっとした。
やはり分かる人には分かるものがある。
隠していても仕方がないと、拓登は自分が帰国子女である事をここではっきりと言った。
千佳も一瞬びっくりして私をみていたが、私も知ったばかりで驚いたことを説明すると、今までそういう話題がなかったことから、あまり公に知られたくないことだとすぐに把握したみたいだった。
千佳のことだから、この話は学校で言わないことだろう。
千佳はいつだって、一歩引いて客観的にみていては、公平なバランスを保っている。
だから常に冷静で話の分かる人だった。
キーライムパイを食べているときは、それぞれ好きに話し、私は千佳との話に夢中になり、カウンターでは明彦は女装していたが、一応男三人とヒロヤさんが楽しく語っているようだった。
千佳が時々、カウンター越しのヒロヤさんに目を向けている。
さりげなく見ては、乙女心を満たしているのだろう。
そういえば、ヒロヤさんもアメリカで過ごした経験があり、拓登もアメリカ帰りだからこのタルトはなじみのあるものだったのだろう。
「これ、一口食べたら酸っぱくてびっくりなんですけど、後から甘さも現れて、なんだったんだろうと、また口に入れたくなって癖になりますね」
私もつい口をついた。
最初はびっくりしたが、強烈な刺激が快感になって止められなくなってしまった。
生クリームと添えると一層美味しく感じて、私はすぐに気に入ってしまった。
「でも、これは賛否両論しそうだ。中々きつい味わいがする。だけど、好きな奴にはたまらないだろうな」
瑛太はどうやら、やや好みではないらしい。
「こういうのは中々日本では味わえないから、アメリカ人が食べに来るかも」
拓登はパクパクといける口らしい。
よほど懐かしく感じるところがあったのかもしれない。
「もしかして、拓ちゃんはアメリカで過ごした経験あるんじゃないの?」
ヒロヤさんはすぐに気がついたことに、私ははっとした。
やはり分かる人には分かるものがある。
隠していても仕方がないと、拓登は自分が帰国子女である事をここではっきりと言った。
千佳も一瞬びっくりして私をみていたが、私も知ったばかりで驚いたことを説明すると、今までそういう話題がなかったことから、あまり公に知られたくないことだとすぐに把握したみたいだった。
千佳のことだから、この話は学校で言わないことだろう。
千佳はいつだって、一歩引いて客観的にみていては、公平なバランスを保っている。
だから常に冷静で話の分かる人だった。
キーライムパイを食べているときは、それぞれ好きに話し、私は千佳との話に夢中になり、カウンターでは明彦は女装していたが、一応男三人とヒロヤさんが楽しく語っているようだった。
千佳が時々、カウンター越しのヒロヤさんに目を向けている。
さりげなく見ては、乙女心を満たしているのだろう。



