8
「だったら、ごま風味なんかもありかも」
つい対抗するように私も言ってしまった。
「真由、ごまとくず粉使ったら、ごま豆腐にならないか?」
千佳に突っ込まれて、はっとしてしまった。
「それじゃタレは柚子ミソがいいな」
瑛太が茶化していうから悔しくなった。
「色々な案が出れば出るほど、中々、斬新なアイデアで、何か面白いものが作れそうだよ」
ヒロヤさんは何が飛び出しても全ての意見を尊重して、すでに何か閃いたのか腕を組んで空想に耽っていた。
「奇抜なものもいいけどさ、やっぱり基本的なものを無難に求める人もいると思うんだ、僕」
明彦が首を斜めに傾けながら女の子らしく語った。
「そうだよね。まずはパンナコッタを食べた事がない人がいて、基本的な味を知りたいって思うかもしれないよね。奇抜なものを食べる時は、先に基本になる味を食べてないと挑戦しようと思わないかもしれない」
拓登はアイデアを出したけれども、また考え直して違う角度から分析していた。
「なるほど、みんなやはりいい所つくね。いや、これは勉強になった」
ヒロヤさんは素直に感心していた。
「どれもほんと甲乙つけがたいし、まずは基本的なのを置いて、後は期間限定でその都度変化をつけたものを置いたらどうかな。毎回変化があったら、興味がでてくるし、そこで人気が出たら固定メニューにしたりと、それはヒロヤさんの感じ方次第で判断すればいいと思う」
千佳がまとめると、これだけ試食をしても一つに絞りきれないだけに絞めとしてそれが一番的を射ていた意見に聞こえた。
「うん、わかった。そうしてみる。だけど、すごい参考になったよ。みんなありがとうね。やっぱり試食してもらってよかった。よかったらまだもう一つあるんだ。皆まだ食べてくれる?」
「うん、食べる食べる!」
明彦がはしゃいでいる。
女装をした明彦は生き生きとしていた。
今度は黄色っぽいクリームみたいなタルトがでてきた。
これは普通に食べるだけだった。
ヒロヤさんはお店に出してもおかしくないかと訊いてきたが、私も初めて食べた味で口に入れたとき酸っぱくてびっくりした。
「キーライムパイですね」
拓登が嬉しそうに食べている。
「だったら、ごま風味なんかもありかも」
つい対抗するように私も言ってしまった。
「真由、ごまとくず粉使ったら、ごま豆腐にならないか?」
千佳に突っ込まれて、はっとしてしまった。
「それじゃタレは柚子ミソがいいな」
瑛太が茶化していうから悔しくなった。
「色々な案が出れば出るほど、中々、斬新なアイデアで、何か面白いものが作れそうだよ」
ヒロヤさんは何が飛び出しても全ての意見を尊重して、すでに何か閃いたのか腕を組んで空想に耽っていた。
「奇抜なものもいいけどさ、やっぱり基本的なものを無難に求める人もいると思うんだ、僕」
明彦が首を斜めに傾けながら女の子らしく語った。
「そうだよね。まずはパンナコッタを食べた事がない人がいて、基本的な味を知りたいって思うかもしれないよね。奇抜なものを食べる時は、先に基本になる味を食べてないと挑戦しようと思わないかもしれない」
拓登はアイデアを出したけれども、また考え直して違う角度から分析していた。
「なるほど、みんなやはりいい所つくね。いや、これは勉強になった」
ヒロヤさんは素直に感心していた。
「どれもほんと甲乙つけがたいし、まずは基本的なのを置いて、後は期間限定でその都度変化をつけたものを置いたらどうかな。毎回変化があったら、興味がでてくるし、そこで人気が出たら固定メニューにしたりと、それはヒロヤさんの感じ方次第で判断すればいいと思う」
千佳がまとめると、これだけ試食をしても一つに絞りきれないだけに絞めとしてそれが一番的を射ていた意見に聞こえた。
「うん、わかった。そうしてみる。だけど、すごい参考になったよ。みんなありがとうね。やっぱり試食してもらってよかった。よかったらまだもう一つあるんだ。皆まだ食べてくれる?」
「うん、食べる食べる!」
明彦がはしゃいでいる。
女装をした明彦は生き生きとしていた。
今度は黄色っぽいクリームみたいなタルトがでてきた。
これは普通に食べるだけだった。
ヒロヤさんはお店に出してもおかしくないかと訊いてきたが、私も初めて食べた味で口に入れたとき酸っぱくてびっくりした。
「キーライムパイですね」
拓登が嬉しそうに食べている。



