「例えば、素材に豆乳を使って、ゼラチンの代わりにくず粉などを利用して和風タイプのパンナコッタに挑戦するとか。ソースは、黒蜜なんか使ったら、それこそ独特にならないでしょうか? またヘルシーさも強調されるかなと思ったんですけど」
それをきいてヒロヤさんはハッとした。
「なるほど、それ面白いね。洋風に和を取り入れる。ちょっと考えてみよう」
さすが、拓登だと思った。
着眼点が違う。
その時、瑛太もできる男はどこかが違うとでもいいたげに感心して見入っていた。
「だったら、抹茶パンナコッタなんかもいいんじゃないの?」
拓登の和風のアイデアに感化されて瑛太が提案する。
拓登のアイデアの後では新鮮味が薄れるが、拓登と肩を並べたい感じが見え見えだった。
それもいいアイデアだと拓登に同調されて、瑛太はいい気になっている姿が鼻についた。
千佳もその様子を黙ってじっと見ていたが、ふと何か言いたげな瞳を私に向けたような気がしたがすぐに視線をそらした。
私はその時、自分でもよくわからないけど、負けたくないという気持ちが知らずとわいていた。
それをきいてヒロヤさんはハッとした。
「なるほど、それ面白いね。洋風に和を取り入れる。ちょっと考えてみよう」
さすが、拓登だと思った。
着眼点が違う。
その時、瑛太もできる男はどこかが違うとでもいいたげに感心して見入っていた。
「だったら、抹茶パンナコッタなんかもいいんじゃないの?」
拓登の和風のアイデアに感化されて瑛太が提案する。
拓登のアイデアの後では新鮮味が薄れるが、拓登と肩を並べたい感じが見え見えだった。
それもいいアイデアだと拓登に同調されて、瑛太はいい気になっている姿が鼻についた。
千佳もその様子を黙ってじっと見ていたが、ふと何か言いたげな瞳を私に向けたような気がしたがすぐに視線をそらした。
私はその時、自分でもよくわからないけど、負けたくないという気持ちが知らずとわいていた。



