「そうなんだけど、今日はデザートの試食会をしていてボランティアが欲しかったんだ。瑛ちゃんが真由ちゃんと拓ちゃんを連れて来てくれてよかった」
「えっ、それって瑛太は最初からここへ来る予定だったってこと?」
私が問いかけると瑛太はニヤッと笑っていた。
「細かいことはいいじゃないか。ヒロヤさんのデザートが食べられるんだぜ。ラッキーじゃないか」
ということは、定休日と知っていてもはなっから私達をここへ連れてくるのが目的だった。
ヒロヤさんは私達の参加を喜び、腕が鳴ると言いたげに腕まくりをして、カウンターの中で忙しく準備をしだした。
その様子をカウンター越しに瑛太は見ては、そこに座っていたロングヘアーの女の子と楽しそうに話し出す。
「ほらほら、立ってないで座りなよ」
千佳がテーブルについたので、私も向かい合ってそこに座る。
「拓登はこっちこい」
瑛太が拓登の腕を引っ張って無理やりカウンターのスツールに座らせた。
映画館の座席取りの仕返しかもしれない。
拓登も困惑しながら、仕方がないとふらついて瑛太の隣に座っていた。
その様子を千佳はじっと見ていた。
カウンターはロングヘアーの女の子、瑛太、拓登と横並びに座り、私と千佳だけ、三人の後ろのテーブルについていた。
「真由が来るとは思わなかった。日曜日は山之内君と予定があるって言ってたからさ、だから誘いたくても誘えなかった。かの子もみのりも予定入ってたしね」
「私もこんなことになるとは……」
カウンターで楽しそうに話している瑛太の後姿をきつい目で見た。
「その調子だと、まんまと池谷君に邪魔された感じがするね」
まさにそうだと、私は思いっきり頭を一度振った。
「だけど、あそこに座ってる女の子は誰? 千佳の友達?」
「友達っていうか、身内なんだけど……」
その時、千佳はその女の子の名前を呼んだ。
「えっ、それって瑛太は最初からここへ来る予定だったってこと?」
私が問いかけると瑛太はニヤッと笑っていた。
「細かいことはいいじゃないか。ヒロヤさんのデザートが食べられるんだぜ。ラッキーじゃないか」
ということは、定休日と知っていてもはなっから私達をここへ連れてくるのが目的だった。
ヒロヤさんは私達の参加を喜び、腕が鳴ると言いたげに腕まくりをして、カウンターの中で忙しく準備をしだした。
その様子をカウンター越しに瑛太は見ては、そこに座っていたロングヘアーの女の子と楽しそうに話し出す。
「ほらほら、立ってないで座りなよ」
千佳がテーブルについたので、私も向かい合ってそこに座る。
「拓登はこっちこい」
瑛太が拓登の腕を引っ張って無理やりカウンターのスツールに座らせた。
映画館の座席取りの仕返しかもしれない。
拓登も困惑しながら、仕方がないとふらついて瑛太の隣に座っていた。
その様子を千佳はじっと見ていた。
カウンターはロングヘアーの女の子、瑛太、拓登と横並びに座り、私と千佳だけ、三人の後ろのテーブルについていた。
「真由が来るとは思わなかった。日曜日は山之内君と予定があるって言ってたからさ、だから誘いたくても誘えなかった。かの子もみのりも予定入ってたしね」
「私もこんなことになるとは……」
カウンターで楽しそうに話している瑛太の後姿をきつい目で見た。
「その調子だと、まんまと池谷君に邪魔された感じがするね」
まさにそうだと、私は思いっきり頭を一度振った。
「だけど、あそこに座ってる女の子は誰? 千佳の友達?」
「友達っていうか、身内なんだけど……」
その時、千佳はその女の子の名前を呼んだ。



