呆れて言い返そうにも口をパクパクとしてるだけになってしまった。

 あまりにも酷過ぎる。

 さっきまでのワクワクとした気持ちが吹っ飛んで、崖からストーンと落ちるような悲壮さに包まれた。

 まじで、瑛太に突き落とされた気分。

 それでも言い返すことも、追い払うこともできずに、結局は二人で駅に着いてしまった。

 そこではすでに拓登が待っていて、私達を見るなりびっくりした様子で固まっていた。

「拓登……」

 震えた私の声は拓登の耳に届いても、拓登は言葉を失って唖然としたままだった。