「・・・」

ワインを2本空けた辺りから記憶がない。
1本目は、スパークリングワイン。2本目は白、3本目は、よくわかんないけど、4本目に、スパークリングの日本酒を飲んだ事は覚えてる。

お酒の種類は正直どうでもいい。

問題は、私が裸な事と、隣に同じく裸の拓也さんが寝てることそして妙に全身がだるい。

「おはよう」

「見ないでください。」

彼の視線は私の胸に注がれていた。
身近な掛け布団を手繰り寄せ隠れる。

「今更だろ」

「・・・ワインを2本目空けたくらいから記憶がないです。」

「へぇー」

彼の声色が低くなる。
怖すぎる。

「お酒の飲ませたの、鹿瀬・・・拓也さんですし」

私だけが、悪いわけじゃない。