君という名の広い空



『優もここ知ってたんだ。落ち着くよな。俺、この場所すげー好きなんだ。』

そう言って、また笑った。
この笑顔でいつも、すごく落ち着くんだ。
春哉とは違う、何か力になる笑顔。

優也もこの場所が好きなんだ…。

『あたしも…。広ーっい空見たら、嫌な事ぜーっんぶ忘れちゃうし!』

そして、優也が座っている隣に移動し、いつもの様に相談にのってもらった。


『春哉って………本当に結那の事好きなのかな…。』
パッと頭に浮かび、思わず言葉に出してしまった。
『あっ、ごめん。って、優也に謝ってもしょうがないけど…。』

あははっと誤魔化した。
すぐに笑って誤魔化すあたしの悪い癖。

ふと、優也を見ると悲しげに空を見つめていた。
何考えてるの?
…なぜか気になった。


『どうしたの?』
…なぜか心配になった。

『ん…おう。 何もない…。 春哉、多分結那に無理矢理付き合わされてんだよ! あいつ断るの苦手なタイプじゃん? そのうち別れるよ。』

本当にそう思ってんのかな?
でも、もしそう思ってなかったとしても…嬉しいよ。
その優也の優しさが───…

『…うん。ありがと。優也本当に優しいね…。』
『だろ?(笑)』