「嫌がらせ止めてほしい?」
あたしは、“別に。”と素っ気なく返事をした。
「もし、あんたが春クンと付き合えたら、嫌がらせやめてあげる♪」
なっ…。
そんなの無理に決まってるのに…。
大体、その春哉の彼女はあんたでしょうがっ!
「もし、付き合えなかったら…」
何をさせられるんだろう…。あたしにはもう、その選択権はない事はは分かっていた。
あたしが嫌だって言っても…結那は止めてくれないだろう。
「もし、付き合えなかったら、一生春クンと話さないで。」
!
一生───…?
そんな…の、嫌だって。
ていうかっ!もしあたしが春哉と付き合ったとしても、結那が困る事ないじゃん!嫌がらせやめるだけだしっ!!
やっぱりセコい…。
『そんなのズルい。もし、あたしが春哉と付き合えたら、結那が一生春哉と話さないでよ。』
結那は、そう来たかって感じで無言。
しばらくしてやっと話した。
「いーわよ。あっ…。言うの忘れてたけど、期限は1ヶ月後のバレンタインデーまでだからね!」
絶対今考えた…。
そんなのぜっっったいに無理…。
可能性が少なすぎるでしょ…。
しかも、2人が別れないと出来ない事ですから。

