次の日。
予想通り、結那に呼び出された。
『結那…何であんな事したの?』
「だぁかぁらぁ〜あんたが邪魔だからっつってんでしょう?てか、昨日さぁ、助かったんだ…。あのまま凍え死んだら良かったのに。」
ムカつく…。
ムカつく
ムカつく!!
けど…ここでキレたらまた何されるか分かんない。
丸くおさめといた方がいいよね。
『あのさ、勘違いしてるでしょ?あたし、春哉の事好きじゃないよ。』
嘘をつくのは、キツかった。
「ホントに?」
『うん。』
その時だけは、
丸くおさまった。
その時だけは。
帰りに、夏奈子と昇降口まで行って、スリッパを脱ぎ、下靴を靴箱から出そうとした。
パラパラ───…
目を見開くと、そこには、
スニーカーから溢れだした“画ビョウ”が───…
『っ…。』
「優っ!どうし…キャッ!何これ!?」
あたしの手は、血だらけで、震えていた。
はっ…。
まさか…、
もしかして───…
『ゆ…うな。』
「優、これ結那がやったの!?」
『分からない。けど…。結那かもしれない…。』

