どうしよう…。
外…暗くなってきたし…。
ここ2階だから、逃げようにも逃げられない。
怖い。怖いよっ…。
もう、嫌だ…。
あたしが悪いんだよね。
結那ごめんね?
結那もあたしと同じくらい春哉が好きなんだね。
分かるよ…。
あたしも、春哉が好きで、
結那も、春哉が好きで。
うまくいかないよね。
あたしは…もういいよ。
諦めるから…。
ただ、傍で、
笑って、
笑って、
笑って笑って───…
お互い、友達って思いながら親友って思いながら、毎日笑い合いたい。
そう思うだけ。
そう思うだけなのに。
ダンッ…
『春哉ぁ…!』
ドンッ。
…え?
「優?お前何してんの…!?ちょっと待ってて!」
『春哉っ…』
春哉っ…
春哉……。
貴方はそうやって、
いつもあたしを迷わせるんだ。

