夏の月に願えば

すぐに夜ごはんになった。

「夏の夜は素麺よね」とおばあちゃんが言っていて、

どことなくお母さんと似てる気がして少しだけ笑えた。


「夏場は素麺ばかり食べてる気がする」

そう私が漏らすと


「何か食べたいものがあったの?」

「やっぱり孫が来たらステーキでしょ!」

「そんなことないでしょ。もうおばあちゃんもいい年だからステーキが食べたいんだったら明日涼くんと2人で行って来たらいいじゃない」

ステーキをそんなに食べたいと思っていたわけでもないし、

涼くんと2人で出かけるのとか気まずすぎるでしょ、無理だよ。

そう思って黙っていると…

「どうする?明日ステーキ食べにいく?」とものすごくキラキラした顔で

こっちを向く涼くんと目があって…


あれ?涼くんの方が行く気になってる?