夏の月に願えば

なんとか終業式までの数日を乗り切り

迎えた終業式では毎年の恒例となっている

校長の先生、教頭先生、生徒指導の先生、交通指導の先生など

何人もの先生が前に出て話をしていた。


それを右から左に聞き流し

顔の輪郭に沿って流れる汗を拭った。

たまたま目に入った隣のクラスの

名前も知らない女の子が隣の女の子の肩に倒れ込んだ。

そのまま肩を滑り落ちて後ろに倒れ込んでいった。

そのままその子は起き上がって来なくて、

大丈夫なのか心配だったがしばらくすると

化学の斎藤先生に肩を支えられて外に出て行った。

“熱中症じゃない?”

そうみんなが噂していた。


教室に入ると誰もいないのにかかったままだった冷房のおかげで

教室はキンキンに冷えていた。

みんなが席についたのを見て

担任の先生は夏休みの注意事項を話して

その話が終わったところで今日は解散となった。

私以外の人たちは明日から始まる夏休みも

今日までの学校生活も

然程変わらないのだと思う。

明日からもほぼ毎日学校に来て

授業みたいなセミナーを受けて、

家に帰れば課題を進める、

そんな日々を送るのだろう。



でも私の明日からは違う。