夏の月に願えば

翌日は疲れているだろうというおばあちゃんの優しさに甘えて

朝から畑に行くのはやめておいた。


          *


夜ごはんは結局ステーキではなく、

おばあちゃんの作ってくれた料理を食べた。


          *


おばあちゃんは寝るのが早くて、

まだまだ私はテレビを見たいなと思う時間に

寝てしまう。

そのせいでおばあちゃんが寝てからの時間は

私は涼くんと2人で過ごさないといけない。

人見知りしてしまう私は、

何か話した方がいいのだろうかなどと

悩んでしまう。

それなのに涼くんはそんなこと全然思ってなさそうで

極自然に「夏月ちゃん、何か見たいテレビある?」

と話しかけてくる。

気まずいと感じているのは私だけ?


と思いながら動揺を悟られないように

「いや、特にないので涼さんの好きな番組で大丈夫です」

「ふふ、さん付け辞めてよー。あと敬語も!
涼くん!はい言ってみて」

「……涼くん」

「そう!見たい番組ないんだったらこのままでいい?」

「いいよ」





もっと普通に涼くんと話せるようになりたいと思った。