『そういえば、昨日の夜発作でたのなんでわかったの?』



『咳してるの聞こえたから。』



咳の音が二つとなりの部屋まで聞こえるなんて。



『寝てなかったの?』



『寝てたよ、でも気づいた。ゆうかが寝てるの頭ではわかってたから。案の定連絡してこないし。』



寝てても気付くとは、一種の特技なんじゃないかと思う。



『だって。』



『だってって、薬吸入するのもままならないのに、自分一人でどうするのさ。朝になって真っ青な顔していられる方が怖い。』



『ごめんなさい。』



『まあ、素直に言ってくる方が怖いけどね、ここまできたら。』