『痛かったら言って。』


『ここは。』
『痛い。』

『ここは。』
『痛い。』

『ここは。』
『痛い。』

.....
触れるところ全てに 痛い。というゆうかに

『全部痛いの?痛いところだけだよ。』

『もう全部痛いの!長い間痛いから、わからなくなった。』

1人で夜通し痛みに耐えていたなら、仕方ないか。

『わかったよ。』
『なんで、痛いのに触るの、、』

反対を向きながら何か言っている。
『ちゃんと温めているんだよ。』


『わかってる。』
『ゆっくり、深呼吸してみて、少しずつ楽になってくるよ。』

『うん。』

ゆうかが再び目蓋を閉じたのを確認して病室を出た。