ガチャ…………

拓磨の家についた。



「おじゃまします。」

「親いないから大丈夫だよ。」

「うん…………」


親いないんだ…

いいな。
私も1人で暮らしたい。








「今日から俺ん家にいてもいいよ。」

「迷惑じゃないの…?」

「何言ってんだよ。」




……チュ…………

カァァァァ//////



「照れてる。かわいい」


「いきなりしないでよ///」

私は初めて愛されるということを知った。










「風呂入ってくる。」

「うん。」


パタン…………


行っちゃった…………











ピンポーン……………

誰か来た。


「はーい」


ガチャ……………


「由那ちゃん…?なんで…ここに…?」

聡介が立っていた。


「ゆってなかったね…私拓磨と付き合ったの。」

「そ、そうなんだ〜」

聡介の様子がおかしい。



なんでだろ?






ガタっ



「お風呂上がったんだ」

「うん。聡介あがっていいよ。」



「お、おう」


「由那は風呂入ってきなよ。」

「ありがとう」


パタパタ…………


2人がいる部屋を出た。

………でも、
2人の話が気になる。



しばらくドアの前で立っていた。


「拓……俺、由那ちゃんのことすきなんだ…」


えっ………………

聡介が?…………
どうして?


「俺は由那ちゃんを大事に思ってる。だいすきなんだ。由那ちゃんの全部が……愛し合いたい。俺だけのものにしたいんだ。」


………………っ

聡介…………
ごめんね…

私は拓磨がすきなの…。

この気持ちにウソはないの。


ごめんね………


拓磨が口を開いた。


「由那だけは譲れない。知ってるだろ?俺が前から由那を思ってること。幼稚園のころから、由那のこと、だいすきだったこと………」