2月14日

「わあー、ジャングルジム低くなってない?」

「逆。俺たちが大きくなったからだろ」


 あの頃、ジャングルジムのてっぺんに立つのは、勇気がある証拠だった。

 小学校低学年のころ、健太は弱虫でどうしても天辺まで登れなかったっけ。

 線路沿いにある、この小さな児童公園はあの頃のわたしたちの楽園であり王国だった。

 ジャングルジムの他には、すべり台と鉄棒と砂場。

 ごく普通の遊具しかないけれど、ちょっと珍しいのは、砂場の横に土管が置かれていることだ。

 そこは、わたしたちの1番のお気に入りの場所でもあった。