2月14日

「お疲れさまでーす」

 通用口から外に出ると、リュックを背負った制服姿の健太が待っていた。

  緊張した顔してる。

 そうだよね。わたしが呼び出したってことは、この間の返事ってことだもんね。

「なんでそんな恰好してるの? こんな時間まで学校?」

「いや、塾に行くふり」

「そっか、塾の日だったんだ。ごめん。呼び出したりして」

 健太は横目でわたしを見ると「わかってんだろ」って顔をした。

 あれっ?

 いつの間に、こんなに男っぽくなったんだろう。

 ブレザーの前を開けて、シャツの第一ボタンも開けて、

 少しよれっとした感じで制服を着こなしている健太が、

 ものすごくイケメンに見える。
 
 か、カッコいいぞ……かなり寒そうだけど。
 
 鼓動が早くなってきた。健太にばれちゃうかな。どきどきしているのが。