「へ?」

「よくその場面で佐々木のこと信用できたわね」

「てか、いつか騙されそう」

「確かに。言えてる」


え。何かバカにされてる?


「いいよ。その時は俺がぶっ飛ばす」

「へぇ!?」

八神くんがそんなこと言うから変な声が出てしまった。


「それに莉子がこんなんじゃなかったら俺、一緒にいれてねぇし。そこが莉子の良いところだよな」

そう言って八神くんは優しく微笑んだ。


ドキッ


……かっこいいなぁ。



「そう言えば莉子って昔と比べて強くなったよね」

「そう、かな??」

「そうそう。昔の莉子なら泣いてて、佐々木のこと引っ叩いてなかったでしょ」

「へ!?菫、いつからいたの??」


原田くんが見せてくれた動画には叩いたところは映っていなかった。