最後に来たメッセージの時間を確認すると、


11:03

になってて、今の時間は


12:05



…。



え、


あれから1時間経ってると思うと、血の気が引くのがわかる。



これ、ヤバくない…?





私は急いで菫に電話をかけた。


5コールくらい鳴ったと思う。


菫は電話に出なくて、呼出音が続く。





出かけるって言ってたもんな…



あぁ…


やってしまった。




諦めて、切ろうとした時だった。



『やっと起きたの?』

「う、あ…ごめんなさい」


第一声からそんな事言われると、何も言えません。



ベッドの上で正座をしたまま、私は謝った。



『ま、いいわ。莉子の話、聞きたいし。ウチ来る?』

「うん…菫、用事は…?」

『用事?あ、ついさっき終わったよ』

「そっか…」