バカ バカ バカ バカ 急にかっこよくなるな!! 私は包帯を巻かれた原田の腕にソッと触れた。 「痛かったよね…ごめん」 「怖い思いさせて悪かった」 原田の言葉に頭を横に振った。 その頭に原田はもう一度、ポンッと手を乗せる。 「俺がいるから。もう無理すんな」 「……」 言葉に出さない代わりに、私は小さく頷いた。 原田にドキドキする私がいる。 もうっ…バカ…。