『楓、ごめんね』 女の人の声に、俺は目を開けた。 真っ白な天井が視界に入る。 「くそっ」 ベッドから起き上がり、部屋から出た俺は、誰もいないリビングに向かった。 気を紛らわす為に水が入ってるペットボトルを冷蔵庫から取り出して、半分飲み干した。 カレンダーをチラッと視界に入れる。 「そう言えばそろそろだったな…」