「はぁー…意気地なし」

誰もいない病室で天井を見ながら呟いた。
いつまで経っても勇気が出ない。
このままじゃダメだし、避けては通れない。

頭では分かっているのにその頭が、脳が指令を送らないから困っている。

何度目かも分からないため息はそのまま宙へと消えた。