「…せんっ…ゆうちゃん」
「なに？」

「い、今キスしたの？」
「あははっ。今のがキスじゃなかったら何？」

「は、初めてだったの私…」
「うん」

「彼氏ができたのも、き、キスしたのも」
「うん。どうだった？」

「…恥ずかしくて死にそうだった。…でも嬉しかった」
「良かった」

「ゆ、ゆうちゃんの事がね好きかもって思ってからゆうちゃんの事、考えると胸の奥の方がギューってなるの。何してるのかな？仕事かな？ご飯食べたかな？ってずっとずーっと、ゆうちゃんのこと考えちゃうの」

「うん」
「ゆうちゃん、好きって言ってくれてありがとう」

涙で潤んだ瞳をして結衣はそう言って僕を見上げた。