結衣ちゃんとの2回目のデート。
今まで電話でもメッセージでも僕のことを先生って呼んでいたのが、どうやら今日からゆうちゃんに変わったようだ。
もちろん僕としては素直に嬉しいと思う、少し距離が縮まったようで。

夜勤明けの夕方からのデートだったので少し早めに晩ご飯を食べた。
彼女の門限である20時にはまだ少し時間がある。けれど食事を終えいつまでもこのお店に居る訳にもいかない。

「まだ時間大丈夫?疲れてないならどっか適当に走ろうか?」
「うん、大丈夫」

自分から告白したくせに、正直10も歳の離れた女の子の扱い方が分からない。
好きな女の子の前ではカッコつけたいと言うちっぽけなプライドが邪魔をする…