「いつまで先生って呼ぶつもり?ここ病院じゃないんだけど」
「分かってるけどなんて呼べばいいのか分かんないし」

「僕の名前、知ってる?」
「当たり前でしょ」
「先生、以外ならなんでもいいよ」
「だったら先生決めてよ」

「じゃあ雄介」
「ゆーすけ…無理!ムリムリ。恥ずかしい」
「何が?じゃあくん付けていいよ」

「雄介くん?」
「なんで疑問形?」

「雄介さん?」
「それはヤダ」
「ゆうくん…?ゆうちゃん…?あ、ゆうちゃんだ!ゆうちゃんだよ」

「ゆうちゃん?」
「うん。ゆうちゃん!ピッタリだ」
「ゆうちゃんか…呼ばれたことないな」
「じゃあいいじゃん、私だけが呼んでいい呼び方。今日からゆうちゃんね」

「はいはい、分かりました」
「ゆうちゃん」
「ん?」
「へへへ、呼んだだけ」