楽しかった時間はあっという間でお別れの時間が来た。先生はきちんと家の前まで送ってくれた。

「先生、今日はありがとう。楽しかったよ」
「僕も。今度はきちんとデートプラン考えておくから」
「私も。じゃあ先生も気をつけて帰ってね」

ドアを閉めるとゆっくりと先生の車は走り出した。

先生との初めてのデートはドライブでお花見…初めて手を繋いで歩いた。
私よりも大きくてガッシリした手だった。

こうして、いろんな初めてを少しずつ先生と過ごして行きたい。
先生が好きだから病気になんて負ける訳にはいかない。
先生のとなりにずっとずっといたいから。