「そんな前から思ってたの?」
「そうだよ。その時に結婚したいって思った」

「そっか…やっぱり私、世界で一番幸せだね」
「えぇ?」

「だって、こんなにずっと思ってくれる旦那様がいるから。ありがとね、ゆうちゃん」
「結衣が結衣で良かった。好きだよ結衣」

広げた両手に吸い寄せられるように近づいてきた結衣をギュッと力強く抱きしめる。
僕の人生は結衣と共に在るものだから。

世界で一番幸せなのは僕の方だ。
今日もこうやって僕の隣で結衣が笑ってくれているのだから。