「先生のお知り合いですか?」
「高校の同級生なんだ。でも昔の面影が全然無いから分かんなかった」

「三島さんが気付いたってことは、先生は昔の面影があるってことなんですね」
「どうかな?眼鏡ぐらいじゃない面影なんて。さて、行こうかな。ついでに向こう、心電図も用意しといてね」

診察室を出て3部屋隣のエコー室に向かった。
ベッドの上には看護師さんによって既に診察の準備が整った三島くんが横になっていた。

「三島くん、これからエコーで心臓の動き診ていくから緊張せずに楽にしてていいよ」

まさかこんな所で同級生に会うとは…なんて思いつつ頭の中ではしっかりと診断していく。

その後、三島くんには心電図検査も受けてもらった。そして再び僕の前に少し緊張した表情で座った。