キミと僕の日常

僕が結衣の主治医になって少しした頃、結衣は発作を起こし救急搬送されてきた。

制服姿の結衣はストレッチャーの上で苦しそうに息をしその苦しさ故に意識も混濁していて呼びかけにも弱い反応しか返ってこなかった。

しばらくして落ち着いた結衣を病棟に移す準備をしていた看護師が包帯を手にしているのが見えた。

「どうしたの?」
「あっ先生。結衣ちゃんここ怪我してたみたいで…取れかかってるので巻き直しておこうかと思って」
「どれ?見せて」

結衣の右手の甲には3センチほどの切り傷があった。
まだ真新しいその傷からは微かに血が滲んで来ていた。

「消毒して巻き直しといてくれる?」
「はい、分かりました」
「じゃあ後よろしく」