「キミが、結衣ちゃんの事が好き」

「…え?……」

「好きって言うのはもちろん男女の恋愛として好きってこと。でも僕とは歳も離れてるし、恋愛関係になりたいワケじゃない。ただ伝えたかっただけ。だから気にしないで」

「……ま、待って。私も!私も、先生が好き」
「…え?」

「ずっと前から好きだった。今日みたいに病院に来るのが楽しみで、先生に会いたくて。でも会ったら緊張して…それなのに診察室出たらやっぱり寂しくてもっと会いたくて…」

一生懸命にそう話す彼女を気がつくと人目も気にせず抱きしめていた。