「あの、間違ってたらすみません…もしかして、原田…雄介…くん?」

恐る恐る尋ねて来た彼にやっと確信が持てた。

「そうだよね?僕も名前みてそうかなって思ったんだ。久しぶりだね三島くん」
「いやぁ原田くん医者なの?すごいねー。お医者さんになったんだ」

「一応ね。三島くんは、何してるの?」
「僕は自動車屋で営業してる」
「そうなんだ。営業なんて大変なんじゃないの?ノルマとか厳しそう」
「上司によるけどね」

久しぶりに会った友人との会話を楽しんでいたけれど看護師さんから声がかかった。

「先生、準備できました」
「はい、ありがとう。じゃあ三島くん、またすぐに呼ぶから一回外で待ってて」
「うん」