キミと僕の日常

「明日、休みなんだけどさ何かある?必要な物とか」
「…いまさら無いよ」

上手く呼吸が回らず途切れ途切れではあるけれど結衣とゆっくりと会話を交わす時間が、たまらなく愛しい。

「そう?じゃあ洗濯して買い物行ってそれから来るよ」
「……スーパー行く?」
「うん、行くよ。何かある?」

「イチゴ…あるかな?」
「苺?この時期に?」
「…まだ早いかな?」
「どうかな。探してみる」
「…無かったらいいからね」

「無かったら次の休みに苺農家さん訪ねてくる。ビニールハウス行ってすっごい新鮮な苺持ってきてあげる」
「…フフ。楽しみにしてる」

苺は結衣の好物だから明日はスーパーを数軒回ってでも買って来なければ…

この時の僕らはまだ明日が特別な日になるなんて思ってもいなかった。

タッパーに苺を並べて少し自慢げに結衣に差し出すはずだった。