背もたれに体を預け眠っているゆうちゃんを眺めていると目が覚めたのかピクリと動きアイマスクを外し、大きなアクビと背伸びを一つした。

「あれ、もうそんな時間?」

テーブルの上の昼食を見ながらゆうちゃんは近づいて来た。

「食欲無い?」
「あんまりね」
「熱は?…まだ高いか」

そう言っておデコに触れた手は冷たくて気持ちが良かった。

「頭痛や息苦しさは無い?」
「うん、平気」
「そっか。氷枕持ってきてあげる、ちょっと待ってて」