「…ん…」
まだ薄暗い部屋。物音で目を開けると机の上の電気スタンドが視界に入ってボヤけた。
アクビをしながらソファを立ち自分の机へと向かった。

「おはよ、早いね」
「あ、おはようございます。起こしちゃいました?」
「ううん、平気」

顔を洗い歯磨きをしていると段々と目が覚めてきた。

「原田先生、コーヒー置いておきますね」
「んー、ありあとー」

歯磨きを終え川本先生が淹れてくれたコーヒーを飲みながら少し散らかっていた机を片付けた。