「ははははは。そんな事思ってたの?相変わらず結衣は言う事が可愛いねー」
「…笑い事じゃないよ」

思った通りの反応で反論の余地がなかった。

「ごめんごめん。でも嬉しいよ、結婚してもう何年も経つのに未だに寝顔一つでやきもち焼いてくれるなんて」
「……」

「嬉しいけどさそれはちょっと解決しづらい…と言うか次元が違う」
「どう言うこと?」

「結衣だってさ、もし僕が中岡先生や川本先生に寝顔見せるなって言ったら困るでしょ?それと一緒だよ」
「そうだけど…」

少し拗ねて下を向いていると、ギュッと暖かな腕に包まれた。