「ねえ、今…何考えてる?」

黙っていた結衣は鼻水をすすり口を開いた。

「ここで死にたくない…ゆうちゃんがいない場所には行きたくない」

嗚咽をあげ泣き始めた結衣を僕は堪らず抱きしめた。
結衣は自分で車椅子から降りるとそのまま僕の胸に顔をうずめた。