「じゃあそろそろお暇します」
「あっ、もう帰るの?」

「明日仕事だし、何より本当に兄貴が医者だって言うのが分かったから満足。結衣ちゃんのとこ行ってから帰るね。ではお邪魔しました」
「何それ」

「看護師の皆様。ご迷惑をかける事もあるかと思いますが原田雄介をよろしくお願いします」
「選挙運動みたい」
「じゃあね」

兄貴の肩を叩いてナースステーションを後にした。