「…思ってたより綺麗」
「え?」
「フフ…もっとガタガタだと思った」
そう言って笑ってみせた。

「何年医者やってると思ってんの」
何も言わずに微笑むと彼は少しイタズラっぽく笑った。

「こんなことすると中岡に怒られるけど、医者やってる時の僕なら見ていいんでしょ」

そう言ったかと思うとゆうちゃんは傷のすぐ側にチュっとキスをした。

「ちょ、ちょっと!ゆうちゃん!!」
「ん?」

慌ててパジャマのボタンを止めゆうちゃんを睨んだ。

「別に怒られるような事してないんだけど」
顔が赤くなるのが自分でも分かり、余計に恥ずかしくなる。