今日はいつもより外来の患者さんが少なく、時間通りにお昼ご飯が食べられそうだ。
と言ってもコンビニだけれど…

「先生、次お願いします。新患の方ですね」
看護師から受診票と患者さんから提出してもらった紹介状を受け取った。

ザッと目を通しながら独り言のつもりで囁いた。

「この人凄いな…半年以上放置してたんだ」
「症状がないと放置する人たくさんいますよね。何のための健康診断なのか分かってるんでしょうか?」
「ん?うん、そうだよね。三島尚人さん…ミシマナオヒト…」

聞き覚えのある名前が気になり生年月日の欄を見れば同い年であった。