声をかけることなんて出来なくて、

見つめるだけ。


いつかは声をかけたいけど、そんな勇気もないし。


そんなことを思っているうちに駅に着いた。


降りなくちゃ。


カバンを持ち直して、降りる瞬間もう一度だけ彼を見る。