今日は朝から雪が降っていた。

12月上旬の、ひどく寒い日。

俺は沙織を呼び出した。



街はクリスマスのイルミネーションで溢れ返っている。

俺は沙織が来るまで、無感情のまま、それを見つめていた。

沙織は待ち合わせた喫茶店へ少し遅れてやって来た。

「ごめんね、授業が遅れて」

申し訳なさそうに沙織は手を合わせた。

俺は苦笑いをして首を横に振る。



決着をつけよう