私の心が迷い始めた時。

総一が生死をさまよう事故をした。

ちょうど大学が始まったところで、心配だけどお見舞いにもなかなか行けない。

自分が毎日こなさなければいけない事が多過ぎて総一には申し訳ないけれど、行けない。



時々、顔を出すとあまり表情に出さない総一が嬉しそうに笑った。

怪我でなかなか笑えないのに…

無理にでも笑おうとする。



私の胸は痛い。