僕はこれまでの23年間を思い返してみた。体も弱くはないし、熱を出したとしても1年に1回かるかないか。今までで1番大きい病気といえば中学生の時になった盲腸ぐらいだ。酒もそんなに飲まないし最近禁煙を始め健康にも気を使っている。今までなんの不具合もなかったこの身体。それが皮を1枚へだてた先でドロドロに原型を失われているなんてことも有り得るかもしれない。なんとも不思議だ。右腕が溶けた時もそうだったが違和感は多少あっても痛みは感じない。もしかしたら僕の知らないうちに内臓まで溶けていたなんてことがあるかもしれないのだ。
嫌な予感というのはよく当たる。しかし、現実は想像を遥かに超えていた。