そうだ。

確か海で

柊にぃはそう言ったんだ。



あたし、信じてなかった。

柊にぃの言葉。

柊にぃはいつだって

あたしを優先してくれた。



あたしが傷つかないように

あたしが泣かないように…



ウッシーの部屋にもどる。
ウッシーは帰ってない。

部屋のあかりを灯す。

メールを見た。

《夕食は陸上部の連中と
 一緒に食ってから帰る〜》



ここに居そうろうして
もう何日過ぎただろう。

ウッシーとの生活も
すっかりなれた。
でもあたしは心は
迷ったままなんだ。



柊にぃに会いたい。

会って確かめたい!