「大丈夫か?」

ウッシーが
上着を持ってきた。


「うん。ありがと。

 ママは…
 連絡取るなって」


「仕方ないよ、
 その方がいいのなら
 取らないほうがいい。

 病気なんだから」


やさしいウッシー。

結局…

あたしはみんなの
やさしさに甘えすぎてるんだ。あたし強いつもりでいた。

でも、本当のところは
みんなにいっぱい支えてもらってた。



「ウッシー、

 あたし弱いわー。
 自分もっと強いのかと
 思ってた」


「ウン、知ってる。

 あの駅のホームでさ、
 泣きながら沙也香に
 叫んでたでしょ、

 あれ聞いたとき、
 ああ、コイツ
 無理してたんだ、って
 そう思ったよ」


「アハハ
 いっぱい泣いたなぁ!
 はずかしー(笑」