「…で?

 あの絵をプレゼントってワケ!?」


「欲しいって頼まれたんだ」



そんな言い訳聞きたくない!!!

 たくさん感情が出すぎて
 言いたいのに言葉にならない。


あたしをレイプしようとした
男の妹なんだよ?

あたし、ずっと沙也香に
いじめられてたんだよ?

なぜそんなヤツに?



-----昔、付き合ってたから?



あたし
そんなこと
全然知らない



知りたくもなかったよ…






「…帰ろうか、ウッシー」


脱力したまま
ウッシーに話しかけた。

ウッシーは柊にぃを見た。

「おれ、花火の日に言いましたよね?
 瑠璃は教室で孤立してるって。
 原因は加藤だったのに。

 しかも…犯人の妹なんですよ?」


柊にぃはうなずいた。

「その加藤を見送りだなんて
 瑠璃の気持ちを考えたら、
 ちょっとひどいんじゃないですか」

ウッシーはあたしを引き寄せた。

「おれが送っていきますから」